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お知らせ

2022.07.29幼稚園だより

8月巻頭言

太陽の日差しがじりじりと照りつけ、いよいよ夏本番となりました。私が子どもの頃は、夏でも元気に外で遊び、汗をかきながら真っ黒に日焼けしていました。けれども地球温暖化の影響を受け、近年は命に関わる暑さと言われる異常な気温が続くようになりました。幼稚園の園庭は欅の木が大きな陰を作りますが、それでも熱中症にならないように、園庭の熱中症指数計を確認し、こまめに水分を取りながら、いつもより短い時間外で遊ぶ毎日を過ごしました。
先日は、年長組の子どもたちとお泊り保育に行きました。大自然の中で冷たい川の水に足を浸したり、葉っぱの匂いを嗅いだり、鳥やカエルの鳴く声や風の音に耳を澄ましたり、子どもたちは五感を使って自然を感じてきました。おうちの方と離れるのは寂しかったけれど、グループの仲間と一緒だから乗り切れたこともたくさんありました。また、大きな荷物を一人で背負い、自分のことは自分でしようと頑張りました。
お泊り保育では、基本的に自分の事は自分で行います。普段自分でやるという習慣がついている子どもは、お泊り保育でも困ることがなく、自信を持って生活し、楽しんで参加することができます。けれどいつも周りの大人に手伝って貰っている子は、身の回りの事が自分でできないことで、お泊り保育への不安な気持ちが大きくなってしまいます。自分の事を自分でするということは、自立の一歩です。いつか親から離れてもしっかり自分の足で歩んで行くことができる力を付けて欲しいと願っています。その力は一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねで少しずつ育まれます。年少組の頃から、降園時にカバンを自分で持つことも自分の持ち物だと意識するために大切なことですね。
また、家庭でのお手伝いも、「自分ならやれる」という自尊心を持つ良い機会です。この夏休みに、洗濯物を一緒にたたむ、靴を揃える、新聞や郵便物を取り入れる等、その年齢でできることを大いに手伝い「ありがとう」と認めてあげて下さい。家族に感謝され、役に立った経験が、やって貰うだけでなくやってあげることへの喜びに繋がることでしょう。2学期に出来ることが増え、自信に満ちた子どもたちに会うことを楽しみにしています。                         園長 桾沢明子