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お知らせ
2024.07.22幼稚園だより
8月巻頭言
園庭の大きな欅の木が木陰を作り、子どもたちは暑い日でも元気に遊んでいます。
東京都では昨年度より、子どもの育ちを支える「すくわくプログラム」という事業を始めました。子どもたちの無限の好奇心に従って、わくわく心を躍らせながら遊び、学ぶこと。なるほど、あっそうか、ああ見える、こういうことだったのか、ここが変わったな、こんなこともできそう、もっとこうしたい等、子どもの心の動き拾い、その世界を広げていくプログラムです。松沢幼稚園では、土のがっこうの経験の中から、「土」をテーマに子どもの声を拾い、活動に広げ、プログラムに取り組んでいます。初めに「土って何だろう」と考え、言葉にして紙に貼りました。花壇に花を植える活動をした時は、「砂場にはダンゴムシがいないのに、花壇にはたくさんいる」と言う子どもの声から、みんなでどうしてかを考えてみました。排水溝から太いみみずを見つけたところから、幼稚園の庭のどこに虫がいるか探してみようとお庭の虫の地図を作りました。(子どもたちはどこにどんな虫がいるか本当によく知っています)。地図を作ったところで、庭の真ん中には虫がいない「土が硬いからだね」ということを発見し、では虫が大好きなふわふわの土を作ろうと、弱っている桜の周りの硬い土を柔らかくする作業をしました。地図を作るために虫の絵を描いていた子どもたちは、楽しくて絵を描くのが止まらなくなり、虫の絵がたくさん描けたので、その絵をどうするか相談し、紙に貼って図鑑を作りました。
「土をテーマに」と思っている私の堅い頭通りに子どもたちの興味はなかなか進みません。現在は土ではなく虫の方に傾倒しています。けれどもダンゴムシは葉っぱを食べて「うんち」を出し、それが栄養価の高い土になる事など知りました。「うんち」が大好きな子どもたち、「うんちー」と大騒ぎでしたが、「くさくないね」「甘いにおいがするね」と五感で土を感じていました。さて、子どもたちはこれからどんなことに興味をもち、わくわく遊び、学んでいくでしょうか。私もわくわくしながら2学期もプログラムを進めていきます。
夏休みを迎えます。各ご家庭では夏ならではの経験をなさることでしょう。夏休み中子どもたちがどんなことに出会いわくわくしたのか、2学期に聞かせて貰うことを楽しみにしています。 園長 桾沢明子