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お知らせ
2024.07.08幼稚園だより
7月巻頭言
園庭の紫陽花が色づき、「土のがっこう」で植えた野菜も少しずつ収穫をしています。例年より遅い梅雨入りのため、気温の高い日が続きましたが、木陰を探して遊び、中には熱中症モニターの数値を見て、「2になったらブランコが乗れるね」と気にかけながら遊んでいる子どもたちもいます。
先日、絵本講座に赤ちゃんを連れたお母さんが参加されていました。講座の途中で赤ちゃんが泣き出すと、お母さんは早く泣き止ませなければと思ったのでしょう。たくさんの荷物を持ちながら赤ちゃんに飲み物を飲ませようと奮闘されていました。するとそこに在園のお母さんがさっと近づき、荷物をもってそのお母さんのサポートして下さいました。さすが、松沢のお母さん!困っている人がいるとすぐに気が付き、助けて下さる、その姿にとても温かな気持ちになりました。
ここ数年で、子どもを一時的に預かってくれる施設が増え、保護者が困った時に預けやすくなり、子育て支援が充実してきていることを感じています。幼稚園は、保護者同士が困ったときは助け合ったり、預けあったり、自分の子ども以外の子どもとのかかわりを通して、親として共に育ち合うことを大切に考えてきました。そのため、預かり保育を始める時は、かなり勇気のいる決断でした。けれども実際初めて見ると、にじを利用しながらも、松沢の保護者の方々の姿勢は変わらず、子育てを支え合い、一緒に子どもたちを育てる姿をたくさん見ることができました。また、にじを利用した子どもたちは、保育中には出会わない友達と出会い、人間関係を広げ、幼稚園がより安心できる場所となっているように感じています。にじは、子育てを肩代わりしサービスをする支援ではなく、お母さん方がリフレッシュしたり、仕事の時間が持てたり、安心して預けることができる「子育てを支え、応援をする」支援になっていることを嬉しく思います。親が助け合っていく姿を見ながら育った子どもたちは、自分も困った時は周りに助けを求め、困っている人を見たら手を差し伸べることができる人として育っていく事でしょう。自分の親だけではなく、たくさんの人と人間的なふれあいのある体験を積んで育っていく事ができる子どもたちは幸せだと感じています。 園長 桾沢明子