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お知らせ

2023.06.08幼稚園だより

6月巻頭言

木々の葉が青々と茂り、時々のぞく陽ざしに汗ばむ季節です。今年はマーガレットとレースフラワーがたくさん花をつけたので、子どもたちは花を摘み花束を作っていました。「わたしはお母さんにプレゼントをするの」「わたしは弟によ」と自分で摘んだ花をアレンジし、作る花束のセンスの良さに感心します。すてきなお土産はきっとおうちの方も喜ばれたことでしょう。また、園庭に落ちている柿やミカンの実の赤ちゃん、さくらんぼ、バラの花びら等は子どもたちの宝物となっています。カップに入れて嬉しそうに見せ合ったり、おうちごっこのお料理になったり、並べて植えてみたりと遊びを展開させています。
年長組の子どもたちと一緒に育てようと、夏に収穫できる野菜の苗をプランターに植えていると、子どもたちが「手伝ってあげる」と集まり、一つひとつの野菜の名前を確認しながら植えてくれました。一緒に植えた子どもたちの一人は、次の日もその次の日も、自分で植えた苗にじょうろで水をあげてくれました。あとでお母様に伺うと、実は普段野菜は嫌いで食べないとの事。大切にお世話をした野菜は特別だから、野菜嫌いを克服するきっかけになってくれたらなと思っています。
遊びの中で、本物の花や虫などに触れたり、種を蒔いて育てたり、収穫したり、泥団子を作る、砂場で山や川を作る、水を触りその重さを感じる等、それらの出来事と共にその時の五感で感じた様々な感覚が記憶に残っていきます。豊かな自然の中で実際に触れたり体験したりすることが、子どもの感受性を育て、様々な知識を身に付ける能力につながっていくことでしょう。気持ちの良い季節、そんな自然をたっぷりと感じながら過ごしています。
年長組はお当番活動が始まりました。お当番になった子は前日から誇らし気に「明日はお当番だよ」とお当番バッチを見せに来てくれます。また、前日から玄関に立って練習するなど張り切っている様子が見られます。責任を持って仕事をする経験により、幼稚園の年長組になったという自覚を持ち、さらなる成長に繋がって欲しいと願います。
6月は梅雨を迎え、室内で過ごす日も多くなることでしょう。充実して遊べるよう環境を整え、子どもたちと楽しいことを見つけて過ごしていきたいと思います。
                             園長 桾沢明子