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お知らせ
2021.05.31幼稚園だより
6月巻頭言
新緑の美しい季節となりました。園庭では子どもたちが、マーガレットの花を摘み取ったり、小さな夏ミカンの赤ちゃん(実)を拾い集めたり、テントウムシの幼虫、ダンゴムシなどの虫たちを夢中になって捕まえています。遊歩道側の花壇には、子ども達が大好きな「ふうせんかずら」の種をまき、その芽が出始めました。また、プランターに植えられた野菜の苗、ピーマン、オクラ、バジル、ミニトマト、インゲン、なすは、年長組の子どもたちが毎日水をやり、お世話をしてくれています。神様が下さった様々な自然物は、子どもたちの五感を刺激し、好奇心を育み、心を解放させているように思います。
先日の個人面談はコロナ禍の中、短い時間でしたが、子どもたちの成長や、課題をご家庭と分かち合う時となりました。子どもによっては、家庭での姿と幼稚園での姿が違い、戸惑う方もいらしたでしょう。面談でお話した子どもたちのこれからの課題は、子どもや子育てを否定するものではありません。集団の中でよりその子らしく生き生きと過ごすことが出来るための課題です。言われてしまったと思うのではなく、ではこうしてみようと前向きに捉え、幼稚園と一緒に子どもたちの明日を支えていきましょう。
毎年面談での話を聞くと、私自身の子育てを思い出します。年の近い3人の子どもを育てるのは、思い通りにはいかないことも多く、余裕がないために叱ってしまったり、こうなって欲しいとの思いが強いために子どもの気持ちを見失ってしまい、夜になって子どもの寝顔を見ると、自分の子育てを反省したり落ち込んだりする毎日でした。友人の「子どもに優しくなれない時は、赤ちゃんだった時の写真を見るのよ。そうすると愛おしい気持ちになれるから」との話に、なるほどと思い、アルバムを開いた日もありました。けれどもそうしながら、子どもと一緒にいつのまにかお母さんとして成長していったのだと思います。そして立派なお母さんになることより、子どもの傍にいて、子どもと目を合わせ、声を聴き、ぎゅっと抱きしめて「大好きよ」と言えるお母さんであることが大切なことに気が付きました。一人で悩まずに、みんなで子育てをしていきましょう。幼稚園はいつでもご家庭と一緒に子どもたちの事を考えていきたいと思います。
6月は天気の優れない日もあるでしょう。室内での保育は、新しい友だちや遊びとの出会いがあるとともに、ぶつかることも多くなります。一つひとつ、子どもたちの気持ちに添いながらも、ぶつかり合いの中で、自分の気持ちがあるように、友達にも気持ちがあることを伝えていきたいと思います。 園長 桾沢明子