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お知らせ
2026.03.14幼稚園だより
3月巻頭言
春の日差しが心地よい季節となり、子どもたちは友達との関係を深めながら、毎日時間を惜しむように遊んでいます。この学年で過ごす最後の3月。一つひとつの経験を丁寧に積み重ねながら、新しい学年への準備を進めていきたいと思います。
先日、幼稚園でふれあい動物園を開催しました。今年度のすくわくプログラムでは「小さな命」をテーマに探究活動を進めており、動物園もその一環としてお招きしました。年中組の子どもたちは、水族館への遠足の体験を通して探究活動を深めてきました。当初は言葉で思いを伝えることに難しさがありましたが、体を使った表現や絵を描くことで、自分の感じたことをのびのびと表現し、楽しんで取り組む姿が見られるようになりました。動物園の体験に向けても、子どもたちに問いかけをしながら探究の芽を育てていきました。体験前には「動物は魚と違ってえらがない」「魚は水の中、動物は陸で暮らす」など、自分たちの知識を言葉にしていた子どもたち。体験後には「ふわふわしてた」「ウサギがぽりぽり音を立てていた」「ひよこの爪がチクッとした」など、五感を通した具体的な感想がたくさん聞かれました。
ある子が「白い羊に餌をあげようとしたら黒い羊が食べちゃった」と話すと、「それは横取りっていうんだよ」「黒い羊はいじわるなんじゃない?」「おなかペコペコだったんだよ」「お父さんじゃない?」「お母さんだよ。イヤリングしてたもん(耳標のこと)」など、思わず笑ってしまうような自由な発想が次々に飛び出しました。
こうした会話の中で、子どもたちの言葉での表現が豊かになり、観察力や想像力の広がりを感じました。思いを引き出すこのプログラムには難しさもありますが、それ以上に、子どもたちが自分の考えを自由に語る姿に、大きな価値を感じています。
園長として巻頭言を綴るのも、今回が最後となりました。これまで、つたない文章にもかかわらず、お読みいただきましたこと、心より感謝申し上げます。毎月、伝えたい思いを言葉にすることの難しさを感じながらも、保護者の皆さまの心に届いてほしいと願いながら綴ってまいりました。そんな中で、感想を直接伝えてくださる方もいらっしゃり、そのお言葉に励まされ、温かなつながりを感じることができました。これまで、子どもたちの育ちを共に見守り、支えてくださった保護者の皆さまに、心より感謝申し上げます。 園長 桾沢 明子

