news & topics
お知らせ
2025.11.13幼稚園だより
11月巻頭言
今年の秋は、例年に比べて気温の高い日が続きましたが、季節の歩みは確かに進み、園庭には秋の気配がやさしく漂っています。子どもたちは、思い思いに走り回ったり、どんぐり笛づくりに夢中になったりと、それぞれの興味に向かってのびのびと過ごしています。
昨年、ご家庭から分けていただいたシソの種を、土のがっこうの花壇に植えました。今年はそのシソが元気に育ち、たくさんの花を咲かせ、実をつけました。園庭でその実を収穫していると、年中組の子どもたちが「先生、何をしているの?手伝うよ」と声をかけてくれ、みんなで一緒に収穫を楽しみました。 集めた実はしょうゆ漬けにして、お弁当の時間にいただきました。少し大人の味ですが、手伝ってくれた子どもたちは特に「おいしい!」と嬉しそうに食べ、自宅でも「作ってもらう」とその後も一生懸命収穫していました。後日、「お母さんが作ってくれたの」と、おにぎりに入ったしその実を見せてくれる姿に、家庭とのつながりの温かさを感じました。
先日のサツマイモ掘りでは、畑へ向かう里山の道を歩きながら、周囲の畑に育つ野菜や果物に例年以上の関心を寄せる子どもたちの姿が印象的でした。収穫もとても上手で、土の中から立派なサツマイモを掘り出していました。自然に触れ、収穫の喜びを味わう中で、子どもたちの探究心や感性が育まれていることを実感しています。
今月は年中組が水族館へ出かけます。部屋では、植物だけでなく、地球に生きるさまざまな生き物たちにも目を向け、土や海の中に住むものなどを思い出しながら絵を描いています。水族館では、どんな発見があるでしょうか。子どもたちの「見つけた!」という瞬間や、心が動く体験をたくさん拾い集め、保育の中で「すくわくプログラム」として展開できたらと願っています。
11 月には秋の実りに感謝する、感謝祭礼拝と会食を行います。今年も松沢教会の清藤牧師をお招きし、神様の恵みについてのメッセージを受け取ります。自然の恵みや命の営みを創造された神様に思いを馳せながら、日々支えてくださるご家庭や地域の皆さまへの感謝の気持ちを込めて、心を合わせて礼拝をささげたいと思います。 また、子どもたちと一緒に身のまわりに目を向け、「ありがとう」と感じることを探しながら、感謝の心を育んでいきたいと願っています。 園長 桾沢 明子

