10月巻頭言

残暑が厳しい夏休み明けとなりましたが、近頃は少しずつ秋らしくなり、これからは園庭で遊ぶのに気持ちの良い季節になっていくことでしょう。
４月からお母様方が心を込めて準備して下さった松沢デーが、先日開催されました。昨年末、ある保護者の方が、松沢デー委員は忙しそうだからできれば避けたいと思っていたけれども、挑戦しようという気持ちに変わったと話をして下さいました。子どもたちのために、幼稚園のためにと、いつも考えて下さるその姿勢に感謝の思いでいっぱいになりました。
松沢デー委員の全体会に出席すると、お母様方がそれぞれアイディアを出し合い、自分の出来る役割を進んで担い、持っている力を出し合って一つの物に作り上げていく姿が見られました。それはいつも幼稚園の送り迎えの時のお母様の表情とはまた違った姿で、どの方もキラキラと輝いて活動している姿に感動しました。素敵な場所に変身した幼稚園を見た子どもたちは、最初はその変化に戸惑う様子も見られましたが、おしゃれサンバイザーやカメラを身に付け、ワクワクした表情で幼稚園内を探検する様子が見られました。
松沢デー当日までには、たくさんのご苦労があったことでしょう。けれどあのような素晴らしい松沢デーを、信頼のおける仲間たちと一から作り上げた経験は携わって下さったおひとりおひとりにとって大きな宝となったことと思います。子どもたちもお母さんの輝いている姿を嬉しく見ていたことでしょう。家族以外にも心がつながる仲間がいることが、これから先も子育てをしているうえでどんなにか心強く感じることでしょう。松沢幼稚園で出会った保護者同士が、お互いに尊重し合いながら、生涯に通じて心が許せる大切な存在となっていくことを心から願っています。また、陰ではご家族の方々にたくさん支えていただいたことにも感謝です。
10月には運動会が行われます。今年はどんな運動会になることでしょう。子どもたちと楽しみながら進めていきたいと思います。お家の方々と一緒に、子どもたちの成長を楽しみ、喜びあう日になることを願います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
園長　　桾沢明子