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お知らせ
2025.01.10幼稚園だより
1月巻頭言
新年明けましておめでとうございます。
2025年が始まりました。今年の年末年始は最大9連休のお休みがありました。皆さんどのように過ごされたでしょうか。
クリスマスには、各学年でイエス様のご降誕を礼拝をもってお祝いすることができました。また、劇遊びをしたり、イエス様のお誕生を知らせるページェントをしたり、それぞれが自分の役割を全力で頑張りました。子どもたちは成長するにつれ、自分のやるべきことや期待されていることを感じ取れるようになり、それによりプレッシャーを感じたり、尻込みをしたり、涙が出てきます。けれどもこのクリスマスの日に、頑張った先にある「できた」という自信や喜びを感じることができたのではないでしょうか。
私の娘が中学生になったある日、学級委員に立候補し、選ばれたことを報告されました。小学生のときは比較的マイペースで、周りの友達に世話をされるようなタイプだったので、人前に立つ役割を自ら望むとは思っておらず、驚きと心配が交じりました。案の定、娘は家に帰ると「友達が自分の言うことを聞いてくれない」「先生に見損なわれた」と泣く日が続きました。この役割は娘には大きすぎるのではと非常に心配になり、そのことを担任の先生に伝えようと考えました。すると、娘に「先生が私に期待をしてくれて、それに応えようと頑張っているのだから、お母さんは何も言わないで」と言われました。娘はその後、先生方の「君ならもっとできる」という励ましと応援で大きく成長し、中学在学中に生徒会にも立候補をし、卒業式で在校生代表として送辞を述べるまでに育ちました。 娘が中学生という年齢になっても、親は心配で「負担が大きすぎる」と思い、守りたくなるものです。幼児期のお子さんを持つ保護者にとっては、子どもが言葉で十分に自分の気持ちを表現できないため、なおさら心配が増すことでしょう。子どもが泣いて尻込みをするとき、それを守ってあげたいと思われるのは当たり前かもしれません。けれども、守り過ぎて困難をすべて取り除くことは、その子の頑張る力や、乗り越えた時に味わえる自信をつぶしてしまうかもしれません。子どものご家庭での様子を幼稚園と充分に共有しながら、時には背中を押していただき、幼稚園と一緒に子どもたちの成長を見守っていきたいと願います。 園長 桾沢明子