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お知らせ

2020.07.03幼稚園だより

7月巻頭言

雨が降ったりやんだりの梅雨空が続きますが、太陽がのぞくと日差しは強く、夏の到来を感じます。園庭には色とりどりの紫陽花が咲き、休園中に撒いたフウセンカズラも芽を出し、つるを伸ばし始めています。
6月10日の入園式では38名の太陽組の子ども達をお祝いすることができました。待ちに待った幼稚園生活のスタートです。子ども達のひとつひとつの成長を共に喜び合って過ごしていきましょう。少人数の分散保育から園生活を始めた子ども達は、広々した園庭でボール遊びをしたり、のびのびと砂場遊びをしたり、カップに葉っぱや木の実を集める遊びなどゆったりと過ごし、幼稚園の日常が少しずつ戻ってきたことを嬉しく思っています。
先日、あるお部屋をのぞくと、二人の子ども達がブロックを作りながら、お互いに作ったものを見せ合い「なんじゃこれ」と言って笑い合っていました。ただ「なんじゃこれ」と言うだけなのですが、それが楽しくて何度も繰り返します。久しぶりに友達に会い、同じことで笑い合えるのが楽しくて仕方がないようでした。一週間に一回という少ない保育日ですが、「あー楽しかった」と声に出しながら帰っていく子ども達の姿もあり、幼稚園が再開でき、本当に良かったと思いました。
小さな集団からスタートした幼稚園。太陽組は保護者の協力を得て、親子一緒に幼稚園で過ごしていただきました。また各学年でも集団を小さくしたことにより丁寧にかかわることが出来ました。新しい生活様式(手洗い、消毒、マスクの処理等)の中での保育は、戸惑うことも多くあります。子ども達が自ら基本的な衛生対策を十分に行うことは難しく、自分でできるようになるには、充分な時間と大人の援助や配慮が必要です。また、子ども達が感染症予防の必要性を理解することが大切なために、子ども達に分かるように繰り返し説明してきました。子ども達は一生懸命に先生の話を聞き、ひとつひとつ覚え、生活習慣として身に付けているところです。
少人数の子ども達との保育は、丁寧に子どもに関わることができて良い半面、子ども同士の関わりが少なくなってしまいます。新しい生活様式を導入しながら、幼稚園でできることを考え、知恵を絞り、少しずつ人数を増やした保育をしていきたいと思います。そして、子ども達が遊びの中で充分に友達と関わることができる環境を整えていきます。
7月は気温が高くなる日も多くなります。子どもの体調を見ながら工夫して保育に臨みたいと思います。ご家庭でも引き続き免疫力を高めるために、「十分な睡眠」「適度の運動」及び「バランスのとれた食事」を心掛けて下さるようお願いいたします。  園長 桾沢明子