４月巻頭言

春の心地よい風とともに、新学期が始まりました。子どもたちは新しい環境に少し緊張しながらも、期待を胸に一日一日を過ごすことでしょう。
新入園児たちにとって、家庭を離れての集団生活は戸惑いや不安があるかもしれませんが、安心できる大人や友達との出会いを通じて、笑顔で園庭を駆け回る日が訪れるはずです。また、進級する子どもたちは新しいクラスや担任に出会う中で、さまざまな気持ちを抱いていることでしょう。それぞれの歩みに寄り添いながら、子どもたちが安心して過ごせるよう見守っていきたいと思います。
新しい環境に足を踏み入れるとき、子どもたちはもちろんのこと、保護者の皆さまも少なからず緊張を感じていらっしゃることと思います。サークル活動や委員会への参加、また働いていた時とは異なる母親同士の交流など、未知の状況に戸惑いを覚えることもあるかもしれません。しかし、肩の力を抜き、焦らずに楽しんでいただきたいと願っています。無理をせず、自分に合ったペースで、時にはお誘いを断る勇気を持つことも大切です。そして、保護者同士のつながりを通じて、子育ての喜びや悩みを分かち合いながら、支え合える関係を築いていただけたらと思います。
私自身も、子どもが幼稚園時代に築いた保護者同士の交流が、現在に至るまで大切な友人関係として続いています。皆さまにも、素敵なつながりが生まれることを心から願っています。一緒に子どもたちの成長を見守り、楽しい子育ての時間を共有していきましょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　園長　桾沢　明子