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お知らせ
2021.02.01幼稚園だより
2月巻頭言
幼稚園が始まる直前に発令された緊急事態宣言を受けて、世田谷区は通常保育では感染防止と安全な保育を継続していくことが難しいと判断し、保育園に対して登園自粛の協力を呼びかけるよう要請しました。同時に教育委員会は学校活動を通じた感染拡大は確認されていないことから、学校や区立幼稚園は感染症対策を十分に配慮した上で通常通り保育を実施すると判断しました。幼稚園で冬休みの間に3学期の保育をどう進めていこうかと職員で話し合い、方針を決めた矢先の両者の見解の相違でした。私たちは再度どのように保育を進めていくか全職員で話し合いの時を持ちました。一番大切なのは、子ども達の命と安全。マスクを外してお弁当を食べるリスクを考えると、緊急事態宣言中は半日保育にする方が良いのかとの思いもありました。けれども教育委員会の判断のように、子ども達の健全な育ちのために、幼稚園での生活や遊びの積み重ねを削ってしまうことに懸念があり、これまでの感染症対策をもう一度見直し、配慮した上で通常保育をしようとの決断に至りました。
そして始まった3学期。例年全園児が集まり、「あけましておめでとうございます」で始まる始園日。今年はみんなで集まることはせずに、お正月の話や礼拝を、各部屋に放送で流しました。お部屋では、スピーカーから流れてくる園長の声をとても集中して聞いていたそうです。また年中、年長組の教会礼拝では、讃美歌を心の中で歌いながら友達と目を合わせている姿が見られました。避難訓練では、今までは避難した後、全園児集まって話を聞きましたが、今回は近隣に刃物を持った不審者がいるとの情報があったとの設定で、放送を聞いた後、全園児園舎の中に避難し、鍵を閉め、クラスで集まりました。いつもと違う方法で避難訓練をしたことで、職員も新たに気を付けないといけないことに気が付き、話し合いの時が持て、良き訓練となりました。
感染症のために、今までの保育をひとつひとつ検討し直さないとなりませんが、改めて見直す機会が与えられたことをチャンスとして、子ども達の良き経験となるよう進めていきたいと思います。
園長 桾沢明子