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お知らせ

2025.12.05幼稚園だより

12月巻頭言

紅葉した葉が風に舞う園庭で、子どもたちは笑顔で遊びを楽しんでいます。春、夏、秋と季節を重ねてきた子どもたちは、今では仲間との信頼関係を深め、遊びに夢中になる姿を見せています。
先日年中組は、水族館へ出かけました。今回は「すくわくプログラム」の一環として、グループに1台デジタルカメラを準備し、見たもの・感じたものを記録する体験をしました。「写真を撮ることに集中してしまい、本来の目で見る感動を逃してしまうのでは…」という心配もありましたが、実際には写真を撮ることと自分の目で観察することの両方を楽しみ、好奇心いっぱいに水槽の中を見つめていました。魚の速い動きに撮れた写真はしっぽだけだったり、ピンボケだったりとしましたが、子どもならではの味わいある作品となりました。 イワシの群れが一方向にすごい速さで泳ぐ中、数匹が逆方向に進む姿を見て「幼稚園にもこういう子いるよね」とつぶやいた子がいて、思わず笑いが広がりました。次の日は撮った写真をスライドにして鑑賞会を行い、「この写真は僕が撮ったんだよ」「タコの吸盤はペタリとつくんだよ」「クラゲって刺されると痛いんだよ」など、自分の知っていることや感じたことを次々に語ってくれました。 さらにピアノの音楽に合わせて、水族館で出会った生き物を身体で表現すると、その表現力の豊かさに驚かされました。クラゲのふわふわした動き、ペンギンのヨチヨチ歩き、魚のすばやい泳ぎ…それぞれの特徴をよく捉え、なりきって動く姿はまるで本物の海の世界のようでした。「もっとやりたい!」という声が続き、子どもたちの探究心と表現欲求の広がりを感じる時間となりました。今回の遠足で、子どもたちの目と心に残った海の世界は、これからの遊びや学びの中でさらに広がっていくことでしょう。
来週にはアドヴェントクランツにろうそくが灯り、クリスマスの準備が始まります。町は華やぎますが、本当のクリスマスは神の独り子イエス様の誕生を喜び祝う時です。幼稚園では聖書の話を聞き、飾りを作ったり讃美歌を歌ったりしてクリスマスまでの時を過ごします。家族と喜びを分かち合うためにプレゼント作りもし、年長組は降誕劇を演じます。ご家庭でも子どもたちの語ることに耳を傾け、クリスマスの本当の意味を共に味わっていただければ幸いです。           園長 桾沢 明子