news & topics

お知らせ

2024.12.01幼稚園だより

12月巻頭言

季節は冬の訪れを告げ、園庭の木々も色づいた葉を散らし始めています。子どもたちは夢中で美しい葉を集めて遊んでいます。
先日、年中組の子どもたちは電車に乗り、「京王遊びの森HUGHUG」へと出掛けました。年中組だけで電車に乗るのは初めての事でしたが、電車内ではマナーを守り、静かに過ごすことができました。「ミニSLには乗らないの。並んでいる時間に他の楽しいことができるもん」と担任の先生と話したことを、子どもたちはしっかりと覚えていて、それを私に伝えてくれました。今回はバスではなく電車で行ける施設を選び、「HUGHUG」を目的地としました。家族と訪れたことがある子もいましたが、友達や先生と一緒に行く「HUGHUG」は新しい楽しさがあったようです。
施設に着いた子どもたちは、一通りの遊具に挑戦し、その後は自分たちの好きな場所でじっくりと楽しみました。友達との絆が深まるこの時期に、共に遊ぶ喜びを味わっていたようです。12メートルの高さのネット遊具では、年中組の子どもたち全員が挑戦しました。中には怖がって座り込む子もいましたが、友達が励まし、楽しい方法を教えてくれました。一人の子どもが「怖いからやめる」と言いながら出てきて、「次に来た時は一番上まで登る」とつぶやきました。しかし、友達が果敢に挑戦するのを見て心変わりし、「やっぱり行ってくる」と再挑戦し、見事に一番上のネットまで登り切りました。友達の姿に勇気づけられ、挑戦してみることの大切さを学んだのでしょう。達成した時の自信に満ちた笑顔は、とても印象的でした。友達の力は本当に素晴らしいものです。
子どもたちが楽しみに当日を迎えられるよう、担任は折にふれて「HUGHUG」の話をしてきてきました。その話に期待を膨らませ、どの子も園外保育を心待ちにし、当日は存分に楽しむことができました。豊かな心や素敵な力が育っている表れと嬉しく感じました。
ロウソクが1本灯り、アドべントを迎えました。クリスマスは神さまが私たちに独り子イエス様を下さった嬉しい日です。その大きな喜びを頂いた私たちは、どんなことができるでしょう。小さなことでも自分達にできることを共に考えながら、感謝の祈りの中でアドべントの期間を過ごしていきたいと思います。
園長  桾沢明子