１０月巻頭言

空が高く、気持ちの良い風が吹いています。園庭の山にはヤマノイモが育ち、たくさんのむかごを付け、子どもたちは夢中になって集めています。今年はミカンも豊作で、全園児で持ち帰ることができました。秋の実りに感謝しながら楽しんでいる毎日です。
悪天候により開催の決断がとても悩ましかった「こども松沢デー」ですが、今年度は新型コロナウイルスのために、行事が中止や変更になることが多いだけに、子どもたちが楽しみにしている「こども松沢デー」をどうしても実施したいという思いで決行致しました。大雨ではありましたが幸いなことに風は弱く、欠席者もなく全員で参加することができました。悪天候の中、子どもたちを送り届けて下さりありがとうございました。昨年度は子どもたちのみで行われた松沢デーでしたが、今年度は、松沢デー委員の方々にご協力をお願いいたしました。園の新型コロナウイルスの対応に合わせ、先の予想を立てられなかったり、当初の予定が何度も変わったりと、委員の方々にはご苦労をお掛け致しました。けれどもその度に臨機応変に対応して下さり、何より子どもたちが喜ぶためにと準備やお手伝いを心を込めてして下さいました。当日は委員の方々が準備して下さったおもちゃ、スノードーム、くじ、また、コーラス部とバレー部の方が準備して下さったキャンディーレイ、子どもたちが作ったおもちゃ、職員が作ったポップコーンとたくさんお買い物ができ、子どもたちは目を輝かせて喜んでいました。
翌週には新沢としひこさん、山野さとこさんによる「９０周年記念コンサート」が行われ、子どもたちが大好きな歌をたくさん聞かせていただきました。新沢さんが作って下さった「松沢幼稚園の歌」には、新沢さんの松沢幼稚園への想いがぎゅっと詰め込まれていることや、新沢さんが松沢幼稚園に通っている時は木星組だった話など、私たちの歌を作って下さった新沢さんを、身近に感じる嬉しいひと時でした。アンコールでは、子どもたちの大好きな歌、「にじ」の歌をみんなで手話をつけて歌いました。
松沢幼稚園は今年度９０周年を迎えました。卒園生である新沢さんの活躍を目の前にし、今ここにいる子どもたちが幼稚園の経験を土台として、どんな大人に成長していくか思いを馳せています。　　　　　　　　　　　　　園長　桾沢明子