１月巻頭言

新年明けましておめでとうございます。
今年は、新型コロナウイルスが流行してから３年ぶりに移動制限がない冬休みとなりました。それぞれの家庭では旅行や帰省、年末年始ならではの経験、御家族との団らん等、たくさんの大切な時間を過ごされたことでしょう。３学期に子どもたちの冬休みの豊かな経験を聞くことを、楽しみにしています。
クリスマスには、各学年礼拝・祝会の時を持ちました。年長組はページェントを、年中組、年少組も可愛い劇でお祝いをしました。ひとり一人の子どもたちが目を輝かせ、自分の役割を責任もって演じている様子をみて、胸が熱くなりました。
年長組は、「ページェントは神様のお手伝い。ページェントを見た人たちがイエス様がどのようにお生まれになったのかを知ることが出来るでしょう。私たちが神様のお手伝いを出来るなんて嬉しいね！」という話を聞き、ページェントに取り組みました。役を決めるまでは、人数制限をせずにみんなで自分のやりたい役で演じましたが、役決めは人数が決まっているために、自分が望む役になれない子どももいます。けれども望んでいた役ではなくても、どの役も欠かせない役だから自分がやろうと手を挙げてくれる子どもたちもいて、その気持ちに感動させられました。自らの意志で判断し、行動するときの子どもの表情は本当に輝いています。そして、自分で決めたことだからこそ、その役を頑張り、自信をつけ、成長している姿を嬉しく思いました。ページェントを取り組む過程には子どもたちひとり一人に物語があり、その過程を見ていた私たちは、成し遂げた子どもたちを本当に誇らしく思います。当日、欠席せざるを得なかった子どもたちもいましたが、その子どもたちの気持ちをみんなで分け合い、心を込めて神様にお献げすることができました。
行事への過程で子どもたちがどれだけ心を動かし、仲間と共感し、充実感を覚えたか、それは形にはならない目に見えにくいものですが、子どもの生きる力としてしっかりと根付いていると感じさせられます。　　
３学期は１年のまとめの時です。新しい学年に向けてそれぞれが自信を持って自分の力を発揮することができるように、見守っていきたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　園長　桾沢明子　

❍今月の聖句❍　
「一緒に喜んでください。 」　ルカによる福音書１５章６節
イエスは、羊飼いが迷子になった1匹の羊の為に９９匹を残して探しに行き、その羊を見つけた時、友達や近所の人々を呼び集め「見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください。」と言ったというたとえ話をしました。神様は、私たちが道に迷い神様を見失っても見つけ出すまで探し下さり、見つかったことを喜んで下さいます。